救い主イエス・キリストは、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マコ1:15)という宣言をもって公生活・公生涯に入られました。そして、これと思う12名を呼び寄せられ、かれらを御自身の弟子とされました。
救い主イエス・キリストは、主権的な判断にもとづいて12名を選び出されました。かれらを呼び寄せたとき、救い主イエス・キリストはかれらの背景や経歴などをご覧になりませんでした。かれらを選び出されるうえでの基準・尺度は、この世の人間的かつ世俗的な規範・物差しとは明らかに異なるものでした。これは、救い主イエス・キリストのもとに集ってきたかれらの共通点から分かります。かれらは、どこにでもいる市井の平凡な人たちでした。
救い主イエス・キリストは、主なる神の御国を知らしめ、広げるために、御自身のもとからこの世に出かけていく働き手が必要であると考えられました。それゆえに、12名を御自身のそばに置かれました。かれらと寝食をともにするなかで、御自身の姿や生き方などをじかにお見せになりました。救い主イエス・キリストは主なる神の御国について繰り返し丁寧に教えられながら、かれらを徐々に育て鍛えられました。かれらを主なる神の御国の宣教者として遣わすために、救い主イエス・キリストは心を砕かれました。
あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、 あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。(マタ28:19~20)
あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。(使1:8)
わたしたち長岡京教会はいま、創立51年目の歩みと働きをなしています。救い主イエス・キリストがわたしたちを呼び寄せられ、御自身のそばに置いてくださったことにたしかな目的と理由があることを噛みしめ、心に留めつづけましょう。何ら取るに足らないわたしたちを御用のために選び出してくださった救い主イエス・キリストに応えるために、救い主イエス・キリストとの繋がりを大切に守りつづけましょう。主なる神の御国について意欲的に学びつづけましょう。主なる神の御国に生かされている喜びと感謝を周りのひとりでも多くにひたむきに宣べ伝えつづけましょう。